文豪の多い官能小説

トモエはサトシの顔を見つめた。普段見ることのない表情に、サトシの劣情は煽られた。

サトシは何も言わずトモエの服を脱がし、トモエのヘミングウェイのホックをはずした。トモエのたわわに実った罪と罰があらわになると、そのまま車輪の下にヘッセした。

すでにトモエの宮沢賢治からは銀河鉄道の夜が溢れており、サトシはトモエに『オツベルときたらたいしたもんだ』といやらしくささやいた。サトシは、トモエのジョバンニを優しくメロスして、そそりたつドストエフスキーをトモエのやわらかなレ・ミゼラブルにユゴーした。

サトシがゆあーん ゆよーん ゆやゆよんと腰をふるごとに、トモエの『生まれてすみません』という声が部屋中に響く。そしてついにトモエのサン・テクジュペリがトルストイに達し、山椒魚は悲しんだ。

明かりをつけると、そこは雪国だった。

 

※バカリズムリスペクト。

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